6月に、1歳の子どもを連れて道東・札幌周辺を5泊6日で巡ってきました!
知床を中心に、湖や温泉、大自然を満喫するプランを詰め込んだややハードな子連れ旅。
スケジュールはちょっとタイトでしたが、その分見どころは盛りだくさん。1日ずつ振り返っていきます!
知床連山を一望!絶景ドライブのハイライト・知床峠
北こぶしを出発し、まずは知床峠を目指して山道を進みました。
道中は空も澄んでいて、海と山のコントラストがとても綺麗。どんどん標高が上がるにつれ、視界が開けてくるのが分かり、気持ちのよいドライブとなりました。
途中には羅臼岳の姿も見え始め、早くもこの日の旅のハイライトを予感させてくれる景色でした。


知床峠とは?
知床峠(しれとことうげ)は、北海道斜里町と羅臼町を結ぶ国道334号線の最高地点に位置する峠で、標高738mの場所にあります。峠からは知床連山や国後島、オホーツク海や根室海峡などが一望できる絶景スポットで、知床観光の名所のひとつです。
観光のポイント
- 羅臼岳の眺望:峠のすぐそばからは、知床連山の主峰・羅臼岳を間近に望むことができます。
- 天気が良ければ国後島も:天候次第では、遠く国後島の姿まで見えることも。
- 駐車場と展望スペース:広い駐車場と簡易トイレがあり、観光バスも立ち寄るスポット。
所要時間
展望と写真撮影で15~30分程度。休憩にも最適です。
知床の自然をもっと深く!「知床羅臼ビジターセンター」で学ぶひととき
知床峠を越えて羅臼町へ下ると、空気がしっとりとした海側の雰囲気に変わり、山から海への風景の移り変わりが楽しめます。国後島を望む絶景や、野生動物との偶然の出会いも魅力。そんな羅臼の玄関口にあるのが「知床羅臼ビジターセンター」。自然と深くつながれる、立ち寄りスポットです。


知床羅臼ビジターセンターとは?
知床国立公園の羅臼側の情報拠点として、ヒグマやシャチなど、知床ならではの野生動物や自然について学べる展示が充実した施設です。映像や剥製などもあり、子どもから大人まで楽しみながら知識を深められます。
主な施設・展示内容
- ヒグマ・シャチの実物大剥製展示
- 知床の生態系や自然に関する映像・展示パネル
- 登山・野生動物・林道などの自然情報カウンター
売店・周辺情報
- 館内には知床・羅臼限定のグッズや図鑑・絵本・ポストカードなどが揃う売店もあり、観光の記念にぴったり。

売店では、ここでしか買えないグッズや図鑑もあって面白かったです!
根室の風と湿原を感じる「道の駅おだいとう」
知床峠を越えて羅臼側へ下りると、空気や景色が一変。深い山々に囲まれた知床から一転して、どこまでも広がる根釧台地とオホーツクの海岸線が視界に広がっていきます。
海沿いを南下しながら進むうちに、ドライブの雰囲気もどこかのんびりしたものに。そんな中、ちょうど良い休憩スポットとして立ち寄ったのが「道の駅おだいとう」です。


「道の駅おだいとう」は、野付半島の付け根に位置する休憩スポットで、雄大な根釧原野や野付湾を一望できる眺望が魅力です。建物はシンプルながら広々としており、旅行途中の休憩にぴったり。
主な施設・サービス
- 展望デッキ:2階のテラスからは野付湾の向こうに国後島を望むことも。晴れていれば絶景です。
- お土産コーナー:別海町や中標津の乳製品、野付のホタテや昆布など地元特産品が並びます。
- カフェ・軽食:地元産の牛乳を使ったソフトクリームが人気。
- 観光案内:野付半島の自然や動植物の情報も充実。



ソフトクリームとホタテフライをいただきましたが、どちらもとても美味しかったです!
室内には北方領土に関する展示も多く、展望室からは野付半島をしっかりと望むことができました。
ドライブの途中に立ち寄るにはぴったりの場所でした。
霧の中に佇む湖畔の休憩所「道の駅スワン44ねむろ」
知床から道東を南下し、根室方面へ向かう途中、私たちは「道の駅スワン44ねむろ」で再び休憩を取りました。道中は次第に景色が変わり、オホーツク海沿いの明るい風景から、霧がかった幻想的な湿原地帯へ。徐々に視界が白んでゆく道を走りながら、まるで物語の世界に迷い込んだような気分に。




主な施設・サービス
- 展望ホール:風蓮湖に面しており、ガラス張りの館内からタンチョウやオオワシなどの野鳥観察も可能。
- 軽食・カフェ:ご当地の乳製品を使ったメニューが中心。コーヒーやソフトクリームでひと息つけます。
- お土産コーナー:根室の海産物や名物のエスカロップソースなども手に入ります。
- 観光情報コーナー:風蓮湖や春国岱(しゅんくにたい)など、周辺の自然や生き物の情報が充実。
風蓮湖(ふうれんこ)とは?
風蓮湖は、根室市と別海町にまたがる汽水湖(淡水と海水が混ざる湖)で、面積は約57平方キロメートル。湿原や干潟が広がり、国内有数の渡り鳥の飛来地として有名です。
見どころ
- タンチョウや白鳥の飛来地:春と秋には多くの白鳥やタンチョウが見られます。
- 季節で変わる風景:夏は緑豊か、秋はススキに覆われ、冬には湖面が凍結して幻想的な景色に。
- エコツアーやカヌー体験も可能(要事前予約・対応業者により異なる)
ビュースポット
- 道の駅スワン44の展望室から風蓮湖を一望できます。
- 冬季には湖面に群れるオオハクチョウが見どころ。
春国岱(しゅんくにたい)とは?
春国岱は、風蓮湖と太平洋を隔てる全長約8kmの砂州で、海・湖・森林・湿原が連続する日本でも珍しい自然環境が広がっています。
見どころ
- 原生林と湿原が共存:トドマツやハンノキの林、ヨシの湿原など多様な生態系が混在しています。
- 木道散策路:入り口から片道約2kmの木道が整備されており、自然の中を安全に散策可能。
- バードウォッチングの聖地:シギ・チドリ類やオジロワシ、タンチョウなど約200種以上の野鳥が観察可能。
アクセスと注意点
- 道の駅スワン44ねむろから車で約5分。
- 冬季や悪天候時は木道の通行制限あり。熊の出没情報にも注意。



車を走らせるにつれて、だんだん霧が濃くなってきて、外の景色がどんどん白く包まれていきました。
この道の駅に着くころには、「思い出のマーニー」の世界そのもののような、幻想的な雰囲気に。
館内から見る湖の景色も、霧がかっていてとても美しかったです。
開拓の歴史を感じる癒しの空間 「明治公園」
スワン44でひと休みした後は、根室市街へと車を走らせました。
道東らしい広大な風景を眺めながら進み、次の目的地・明治公園へ向かいました。




明治公園(めいじこうえん)とは?
明治公園は、北海道根室市にある市民の憩いの場であり、開拓時代の雰囲気が残る広大な芝生公園です。
園内には明治期に建てられた赤レンガ造りのサイロ(穀物貯蔵庫)が保存されており、北海道開拓の歴史を今に伝える貴重なスポットでもあります。
見どころ・施設情報
- 赤レンガのサイロ群:明治時代に建てられた3基のサイロが並び、写真映えスポットとして人気。
- 広大な芝生広場:子どもを遊ばせたり、軽く散策するのにぴったりの開放的な空間。
- 季節の花々:夏はラベンダーやコスモスなど、四季折々の花が訪れる人を癒します。
アクセス
- 根室駅から車で約5分
- 無料駐車場あり(数十台分)



公園のサイロはどこかヨーロッパの農村のようで、写真を撮るのが楽しかったです。「思い出のマーニー」の舞台の1つと言われていて、世界観を味わうことができました。また人も少なく静かで、旅の途中の休憩にちょうど良い場所でした!
日本最東端、納沙布岬へ
根室市街からさらに東へ車を走らせると、少しずつ建物が減り、草原や低木が広がる荒涼とした風景へと変わっていきます。海風が強く、北海道の最果てに来たことを実感させてくれる道のりでした。




納沙布岬とは?
根室半島の先端に位置する「納沙布岬(のさっぷみさき)」は、日本で最も東にある有人地の岬。北方領土を望む場所としても知られ、天気が良ければ歯舞群島や国後島が見えることもあります。
観光情報
- アクセス:根室市街から車で約30分
- 見どころ:北方領土を望む展望、四島(しま)のかけはしモニュメント、望郷の岬公園
- 施設:北方館(北方領土の資料展示)、お土産屋、軽食スポット
- おすすめ時間帯:朝~夕方(天気が良ければ眺望が◎)



端っこ好きとしては、せっかくなら日本最東端まで!という思いでやってきました。残念ながら霧で北方領土は見えませんでしたが、「ここまで来たぞ」という達成感がありました。観光地でありながら、どこかピリッとした緊張感も漂う、特別な場所でした。
釧路の街へ。コンフォートイン釧路宿泊
納沙布岬を後にし、道東の広大な景色を眺めながら釧路市内へと向かいました。この日は長距離の移動だったこともあり、市内に入る頃にはすっかり夜に。
宿泊先は釧路駅近くのコンフォートイン釧路。アクセスも良く、シンプルながら清潔感のあるホテルで、旅の疲れをゆっくりと癒すことができました。
3日目は以上になります。
知床から納沙布岬まで、道東を縦断するような長い道のりでしたが、その分、変化に富んだ景色や土地の空気を存分に味わえた一日でした。次回は4日目の様子をお届けします!
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